戯言ヲトメツバキ(完)
言葉にならないものを、少しでも言葉にしようとしていました。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
| HOME |
0205: ハーミットの唄/もどかしい距離
一旦スイッチが切れてしまうと、復旧するのに時間がかかる。
埃の積もった台所で、柔らかくなったリンゴや賞味期限のとっくに切れた卵などを、加熱して油を引いたフライパンに放りこみがじゃがじゃかき混ぜる。自分で作った炒め物は、おいしくないのになぜか満たされる。
・新しいものを持ち込むのでなく、今まで言われたことができているかを気にする。
・相手の出すものを全部読みとらなくても、ベクトルの大きさだけにも反応できる。
・いま相手は関係性ではなく、設定と拠り所にして演技をしているのではないか。
・宇宙視点でもいいのではないか。宇宙視点でも客観的とは限らない。
・劇中の特殊な状況の前に、日常がどうだったかということを考えてみるとかさ。
・客を気にしすぎていた自分。相手はそうでなかった。
・セリフが十分な情報になっている。台本を信じること。
・それをすると相手は喜ぶことがわかった。それをするのが役者の仕事。
・芝居をやると、必ず傷つく。空想を具体的な形にすること。台本を削ること。
・両想いというものは、片想いが2つあるようなものだという聞いた話。
・相手が自由になったことに自分がついていけなかった分、ずれが目立ったのでは。
埃の積もった台所で、柔らかくなったリンゴや賞味期限のとっくに切れた卵などを、加熱して油を引いたフライパンに放りこみがじゃがじゃかき混ぜる。自分で作った炒め物は、おいしくないのになぜか満たされる。
・新しいものを持ち込むのでなく、今まで言われたことができているかを気にする。
・相手の出すものを全部読みとらなくても、ベクトルの大きさだけにも反応できる。
・いま相手は関係性ではなく、設定と拠り所にして演技をしているのではないか。
・宇宙視点でもいいのではないか。宇宙視点でも客観的とは限らない。
・劇中の特殊な状況の前に、日常がどうだったかということを考えてみるとかさ。
・客を気にしすぎていた自分。相手はそうでなかった。
・セリフが十分な情報になっている。台本を信じること。
・それをすると相手は喜ぶことがわかった。それをするのが役者の仕事。
・芝居をやると、必ず傷つく。空想を具体的な形にすること。台本を削ること。
・両想いというものは、片想いが2つあるようなものだという聞いた話。
・相手が自由になったことに自分がついていけなかった分、ずれが目立ったのでは。
PR
0204
クラムボンやNujabesに出逢ったり。
芝居はもう始まっていて、5ステージのうち2ステージまでが終わった。
演出家を信じること、共演者を信じること。
堅さが蓄積する身体。時間をかけてほぐしてやる。
時々痛む身体。少しかばいながら回復を待つ。
苦戦しているシーンについて共演者・演出助手・演出家から助言を貰う。
やれる方法を、考えよう。
芝居はもう始まっていて、5ステージのうち2ステージまでが終わった。
演出家を信じること、共演者を信じること。
堅さが蓄積する身体。時間をかけてほぐしてやる。
時々痛む身体。少しかばいながら回復を待つ。
苦戦しているシーンについて共演者・演出助手・演出家から助言を貰う。
やれる方法を、考えよう。
0201
土曜日に、Obirin LABO Projectという、桜美林大学のダンス公演を観た。学生による6組のオムニバスだったのだが、よすぎてびっくりした。5番目の米田沙織さんの作品を観ていたら泣けた。ダンスを観て泣くなんて初めて。その後の大トリの北尾亘さんの作品を観たら、サーカスのパレードを観たときのような、とてつもなくご機嫌な気分になった。ものすごく集中力を消費したので、その後の稽古でダレやしないかと心配になった。
日曜日に、ハーベイの芝居を観てから長野が東京に帰って来たというので、岡本と3人で飲んだ。疲れていたので酒は飲まず、思い出話なんかを沢山して、とても楽しかった。
そして今日は小屋入りの日。僕はマスクに軍手を準備して、みんなで舞台を飾り付けていく。雪が降って、抜き稽古があった。ラーメンを食べるのは諦めて、さっさと家に帰った。
僕がこのところものすごく考えているのは、もちろん今回の芝居のこと。そして自分の役のこと。共演者や共演者の役との関わりのこと。自分の演技の特徴と課題。演出家が目指していること。
正直しんどいが、やれることをやるしかない。節々は所々痛いけど、ケガも病気もしていない。お金はどんどん減っているが、体調管理はしっかりやっているつもりだ。ディスコミュニケーションは、残念ながら、どっさりある。だけど、まだ本番までにやれることはある。希望を捨てる必要はない。26にもなってまだこんな青い言葉を使っている私。
具体的な個人に向けられる類の感情の振れ幅が激しい。でもそれにすべてが巻き込まれはしないでいられる。僕にも音楽とか言葉とかの依り処があって、そのお陰で今はまだ色々なことを台無しにせずに済んでいるのだ、と思う。
ちくしょう。あー、ちくしょう。悔しいなあ。
日曜日に、ハーベイの芝居を観てから長野が東京に帰って来たというので、岡本と3人で飲んだ。疲れていたので酒は飲まず、思い出話なんかを沢山して、とても楽しかった。
そして今日は小屋入りの日。僕はマスクに軍手を準備して、みんなで舞台を飾り付けていく。雪が降って、抜き稽古があった。ラーメンを食べるのは諦めて、さっさと家に帰った。
僕がこのところものすごく考えているのは、もちろん今回の芝居のこと。そして自分の役のこと。共演者や共演者の役との関わりのこと。自分の演技の特徴と課題。演出家が目指していること。
正直しんどいが、やれることをやるしかない。節々は所々痛いけど、ケガも病気もしていない。お金はどんどん減っているが、体調管理はしっかりやっているつもりだ。ディスコミュニケーションは、残念ながら、どっさりある。だけど、まだ本番までにやれることはある。希望を捨てる必要はない。26にもなってまだこんな青い言葉を使っている私。
具体的な個人に向けられる類の感情の振れ幅が激しい。でもそれにすべてが巻き込まれはしないでいられる。僕にも音楽とか言葉とかの依り処があって、そのお陰で今はまだ色々なことを台無しにせずに済んでいるのだ、と思う。
ちくしょう。あー、ちくしょう。悔しいなあ。
0129: なんかちょっと盛り上がっちゃってる日記。
本番まで時間の少ない中、丁寧に稽古をつけてもらう。
僕が勘違いしてるとこや拘ってるとこについて表明して、訂正してもらう作業等を通じてその先に進むという、そのようなことが部分的にできたのではと思っている。
「僕の身体と言葉が喧嘩している」という表現は一瞬で凄い腑に落ちた。ずっと動きを不自由にしていながら見えていなかったものに、相当ぴったりの名前がついたんじゃないか。
順番(優先順位)を間違えちゃいけない。
コミュニケーションはまず前提にあるもので、演出(ミザンス)よりも先に必要なこと。
信じるということは苦手だ。
自分が出すものを信じられないこと、相手がそれを受け取ってくれる(好意的に反応するとは限らないにしても)と信じられないこと、は、自分のアクションをとてつもなく抑制するし、僕は多かれ多かれ少なかれそうやって生きてきた。
信じられるものがないとは言わないが、信じられるものが増えることは今まであまりなかった。
だがしかし、
だがしかし。
新しいことをやるのは怖くて、失敗するのは当たり前。
本当に怖い。ひっこめてしまいたいし、逆にヤケになってしまいたい。でもそれは欲求ではなくて、怖さを鎮めようと働く衝動でしかない。面倒になって手を抜いてしまったり投げ出したりしたくなることもあるけど。
「なんとなく、そうなった。」
場稽古で出たものについてそう表現した共演者の言葉に、とてもとても詰まっている、ような気がする。
といっても、古い言葉にしがみついて眼を閉じるようなことはやりたくない。
節約せず惜しみなく私のエネルギーを注いで、どんどん具体的にしてやる。
演劇という行為には、自分の中で構築してきたものを再構成する過程がある。
川口のことを思い出す。
「わが町」のことを思い出す。
「ポケットで海がいっぱい」のことを思い出す。
金魚スターのことを思い出す。
昔好きだった女の子のことを思い出す。
来週、芝居に出ます。
神奈川と東京の境目くらいにある劇場で、山梨とか富士山の出てくる話をやります。
範宙遊泳 郷土物語宣言第一弾 「山梨」
もしよかったら観にきてください。
僕が勘違いしてるとこや拘ってるとこについて表明して、訂正してもらう作業等を通じてその先に進むという、そのようなことが部分的にできたのではと思っている。
「僕の身体と言葉が喧嘩している」という表現は一瞬で凄い腑に落ちた。ずっと動きを不自由にしていながら見えていなかったものに、相当ぴったりの名前がついたんじゃないか。
順番(優先順位)を間違えちゃいけない。
コミュニケーションはまず前提にあるもので、演出(ミザンス)よりも先に必要なこと。
信じるということは苦手だ。
自分が出すものを信じられないこと、相手がそれを受け取ってくれる(好意的に反応するとは限らないにしても)と信じられないこと、は、自分のアクションをとてつもなく抑制するし、僕は多かれ多かれ少なかれそうやって生きてきた。
信じられるものがないとは言わないが、信じられるものが増えることは今まであまりなかった。
だがしかし、
だがしかし。
新しいことをやるのは怖くて、失敗するのは当たり前。
本当に怖い。ひっこめてしまいたいし、逆にヤケになってしまいたい。でもそれは欲求ではなくて、怖さを鎮めようと働く衝動でしかない。面倒になって手を抜いてしまったり投げ出したりしたくなることもあるけど。
「なんとなく、そうなった。」
場稽古で出たものについてそう表現した共演者の言葉に、とてもとても詰まっている、ような気がする。
といっても、古い言葉にしがみついて眼を閉じるようなことはやりたくない。
節約せず惜しみなく私のエネルギーを注いで、どんどん具体的にしてやる。
演劇という行為には、自分の中で構築してきたものを再構成する過程がある。
川口のことを思い出す。
「わが町」のことを思い出す。
「ポケットで海がいっぱい」のことを思い出す。
金魚スターのことを思い出す。
昔好きだった女の子のことを思い出す。
来週、芝居に出ます。
神奈川と東京の境目くらいにある劇場で、山梨とか富士山の出てくる話をやります。
範宙遊泳 郷土物語宣言第一弾 「山梨」
もしよかったら観にきてください。
0128
稽古の課題は山積みだし、仕事もボランティアも滞納が目立つが、なんとか踏ん張りどころを見つけた気がした。
空を見上げて月が日に日に肥えてくるのをうっとり眺める。今日は雨が降ったのにとても温かく、だから空気が柔らかくて、青い毛布にくるまってるみたいだった。
ここんとこ歩く速度がずっと遅くなっていたのが、ようやくいつもの速さで歩幅で歩けるようになった。
栄養は大切だし、大戸屋の焼さば塩は黄金だ。甘いものは大切だし、豆大福は黄金だ。
オノナツメ好きという意外な共通点を見つけたUさんが笑った顔はすげぇ好みだし、役者にとって凄い大切なことを俺なんかに態度で言葉で語ってくれるNさんも好きになった。Hさんとは残りの稽古期間で、もっとコミュニケーションが取れるようになりたい。
僕は2年前の芝居で演出家と共演者の2人に出逢ったことで人生が変わったと思っているのだけど、あるいは今回も、もしかして、という予感がぞわりと心臓を撫でていく。
もうちょとちょとちょとがんばるぞ。
空を見上げて月が日に日に肥えてくるのをうっとり眺める。今日は雨が降ったのにとても温かく、だから空気が柔らかくて、青い毛布にくるまってるみたいだった。
ここんとこ歩く速度がずっと遅くなっていたのが、ようやくいつもの速さで歩幅で歩けるようになった。
栄養は大切だし、大戸屋の焼さば塩は黄金だ。甘いものは大切だし、豆大福は黄金だ。
オノナツメ好きという意外な共通点を見つけたUさんが笑った顔はすげぇ好みだし、役者にとって凄い大切なことを俺なんかに態度で言葉で語ってくれるNさんも好きになった。Hさんとは残りの稽古期間で、もっとコミュニケーションが取れるようになりたい。
僕は2年前の芝居で演出家と共演者の2人に出逢ったことで人生が変わったと思っているのだけど、あるいは今回も、もしかして、という予感がぞわりと心臓を撫でていく。
もうちょとちょとちょとがんばるぞ。