戯言ヲトメツバキ(完)
言葉にならないものを、少しでも言葉にしようとしていました。
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1227: 僕らの町に今年も雪が降る
や、降ってないけども。
気がつかないうちに体温は奪われていて、助けを呼ぼうにも悲鳴は声にならない。
この季節は自閉の季節。僕が産まれた季節。
10月末に筆記試験、11月末に面接試験、12月末に結果発表と、3か月に渡り心中を乱してくれた資格試験の一連にようやくピリオドが打たれた。あとはエピローグ、淡々と事務的なことを済ますだけ。
最近くちひげをはやしている。
好きな俳優さんが出演してる芝居、何年も前から追っかけている劇団の芝居、今度共演する俳優さんが出演している芝居、ハイペースで見ている。演劇に限らず、どんな視点で見るかによって、同じものを見ても体験の中身はずいぶんと異なる。今の僕はただの観客としてだけでなく、俳優として芝居を見ている。あと、舞台上に載ってる人をただの俳優として見るだけでなく、同志として見ている。
雇用にまつわる仕事と言うのが、僕にとっては完全に新しい方向なのだと思っていたけど、でも考えてみたら、ずっと前から僕はホームレスという現象に関心を持っていて、しかもそれを殺して薄く薄く引き摺ってきたのだった。嗅覚は卒論で愛して、喫煙は修論で愛してみた。解離とホームレスはまだだった。心理の道に進んでいたら、解離を愛する機会が訪れたかもしれない。
人とお酒を飲みながら、コンタクトの話をする機会があって、とても楽しい。自分に嘘をつくこと、水増ししたり、ないことにすること。恋愛の話、相手に好意を伝えること、関心を伝えること、言葉にすること、関係性が変化すること、一緒になにかをすること。名前の呼び方や、敬語の使い方。自分がちょっとぐずぐずになるが、そこから前の自分に戻るか、ちょっと違う自分に変わるかは、自分次第なのだ。大きな言葉を、自分用にカスタマイズしていく。他人と意味をやり取りする余地を残したまま磨いていく。
「労働ダンピング」(中野麻美)に次いで「反貧困」(湯浅誠)を読んでいる。少しずつ、その現場で使われている言葉の意味が(最低限のレベルで)わかってきた。勉強することはいくらでもあるが、その方向性もいくらでもあるので、自分なりにプランを立てなければ雑学で終わってしまいそうだ。貧困は福祉の中の大きなテーマで、事業仕分けなんかとも関連している。厚生労働省は来年度予算をとても沢山要求している。国全体が力を手に入れるために、科学技術とか何かが必要となる。視野を広げることは必要だが、1人では限界がある。他分野の専門家と上手に協力すれば、僕らはもうちょっとちゃんとしたことができる。
言葉を消化せずに右から左に伝えることがどうしても嫌で、簡単なメール1通が送れずにいる。とってもよくない。
気がつかないうちに体温は奪われていて、助けを呼ぼうにも悲鳴は声にならない。
この季節は自閉の季節。僕が産まれた季節。
10月末に筆記試験、11月末に面接試験、12月末に結果発表と、3か月に渡り心中を乱してくれた資格試験の一連にようやくピリオドが打たれた。あとはエピローグ、淡々と事務的なことを済ますだけ。
最近くちひげをはやしている。
好きな俳優さんが出演してる芝居、何年も前から追っかけている劇団の芝居、今度共演する俳優さんが出演している芝居、ハイペースで見ている。演劇に限らず、どんな視点で見るかによって、同じものを見ても体験の中身はずいぶんと異なる。今の僕はただの観客としてだけでなく、俳優として芝居を見ている。あと、舞台上に載ってる人をただの俳優として見るだけでなく、同志として見ている。
雇用にまつわる仕事と言うのが、僕にとっては完全に新しい方向なのだと思っていたけど、でも考えてみたら、ずっと前から僕はホームレスという現象に関心を持っていて、しかもそれを殺して薄く薄く引き摺ってきたのだった。嗅覚は卒論で愛して、喫煙は修論で愛してみた。解離とホームレスはまだだった。心理の道に進んでいたら、解離を愛する機会が訪れたかもしれない。
人とお酒を飲みながら、コンタクトの話をする機会があって、とても楽しい。自分に嘘をつくこと、水増ししたり、ないことにすること。恋愛の話、相手に好意を伝えること、関心を伝えること、言葉にすること、関係性が変化すること、一緒になにかをすること。名前の呼び方や、敬語の使い方。自分がちょっとぐずぐずになるが、そこから前の自分に戻るか、ちょっと違う自分に変わるかは、自分次第なのだ。大きな言葉を、自分用にカスタマイズしていく。他人と意味をやり取りする余地を残したまま磨いていく。
「労働ダンピング」(中野麻美)に次いで「反貧困」(湯浅誠)を読んでいる。少しずつ、その現場で使われている言葉の意味が(最低限のレベルで)わかってきた。勉強することはいくらでもあるが、その方向性もいくらでもあるので、自分なりにプランを立てなければ雑学で終わってしまいそうだ。貧困は福祉の中の大きなテーマで、事業仕分けなんかとも関連している。厚生労働省は来年度予算をとても沢山要求している。国全体が力を手に入れるために、科学技術とか何かが必要となる。視野を広げることは必要だが、1人では限界がある。他分野の専門家と上手に協力すれば、僕らはもうちょっとちゃんとしたことができる。
言葉を消化せずに右から左に伝えることがどうしても嫌で、簡単なメール1通が送れずにいる。とってもよくない。
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1220
■身体的なもの
・背筋をやるとき、右側ばかりが頑張ってる感じがあり、左側がまったく動いてる感じがしないという傾向があった。ずっと左右の筋量のアンバランスの問題だと思っていて、右側が強すぎて頑張っちゃうのか、逆に弱過ぎて感覚的にキツいのか、どちらかだと思っていた。だけど今日ふと、俺の上半身が下半身と比べて右側(頭上から見ると時計回り)にねじれているのでは?という考えに思いいたった。自分では真後ろに反ってるつもりでも、実際は右斜めに反っていたのだ。そう考えると辻褄の合うことがもうひとつある。エスカレーターの右側を歩いて昇り降りするとき、左側に止まっている人がいるため体を横にしてぶつからないようにするのだが、俺はいつも右側にひねっている。それが、止まっている人に対して背を向けたいからだという人見知りの問題なのかとなんとなく思っていたけれど、もっと身体的な問題で、上半身が右にねじれてるから右にひねりたくなるのかもしれない。ほかにこの仮説を検討できるエピソードはないかしら。もしこの仮説が正しいとしたら、僕はなにをすればいいかしら。右にねじれているのはどうしてか、筋肉の問題か、もっと物理的長短みたいな問題かしら。
■観念的なもの
・背筋をやるとき、右側ばかりが頑張ってる感じがあり、左側がまったく動いてる感じがしないという傾向があった。ずっと左右の筋量のアンバランスの問題だと思っていて、右側が強すぎて頑張っちゃうのか、逆に弱過ぎて感覚的にキツいのか、どちらかだと思っていた。だけど今日ふと、俺の上半身が下半身と比べて右側(頭上から見ると時計回り)にねじれているのでは?という考えに思いいたった。自分では真後ろに反ってるつもりでも、実際は右斜めに反っていたのだ。そう考えると辻褄の合うことがもうひとつある。エスカレーターの右側を歩いて昇り降りするとき、左側に止まっている人がいるため体を横にしてぶつからないようにするのだが、俺はいつも右側にひねっている。それが、止まっている人に対して背を向けたいからだという人見知りの問題なのかとなんとなく思っていたけれど、もっと身体的な問題で、上半身が右にねじれてるから右にひねりたくなるのかもしれない。ほかにこの仮説を検討できるエピソードはないかしら。もしこの仮説が正しいとしたら、僕はなにをすればいいかしら。右にねじれているのはどうしてか、筋肉の問題か、もっと物理的長短みたいな問題かしら。
・トレーニングはいきあたりばったりにやっちゃいけない。感覚に訴えるものが多いからって、そのレベルだけでやっちゃいけない。
・勉強とは学習のacceleratorなのかもしれない。
・時間は柔軟性があって、こちらの関わりかたによってグニグニと伸び縮みする。
・そしてその極に無時間の感覚がある。
・勉強と学習と研究を混同しない方がいい。
・ことば、からだ、こころ、の蕩けるような蜜月関係を、ざらざらと舌で舐める距離で味わいたい。ネットワークを張る。
・仕事というものをどう捉えるかということを考えずに仕事をすることは、なんとかできるかもしれない。仕事というものをどう捉えるかということを考えずに、仕事についての仕事(言ってしまえば雇用安定行政)をすることはできないと僕は思う。 おそらく間違いなく重層的な理由がある。食うための金を稼ぐとか、自分の能力を発揮するとか、家族を養うとか、憧れの業界に身を置くとか、そのそれぞれについて今の僕では想像もつかない奥深い個別の要素が蠢いているのだ。
■記述的なもの
・木曜、偶然高校の同級生タカミに数年ぶりに会った。ちっとも変わってないように見えたのは、やつが既に高校の頃からある意味で完成していたからなのかもしれない。
・土曜の夜、懐かしのキキ野郎たちと飲んだ。渋い歳の取りかたをしている。あちしはどうにもこどもてぃん。
・ひょっとこ乱舞がもう一度観たくなってきた。
・桑田ケイスケのソロCDを見て日本文学が読みたくなる。
■BALANCEとか
・木曜の勉強会でバランスについて話があった。あなたはバランスを取ることをどのぐらい重視しますか?あなたにとってバランスを取るとはどういうことですか?
■SCOPEとかPERSPECTIVEとか
・たとえばお腹が好いているとき、なにかが食べたくなる。なにかを食べたら落ち着くかもしれない。たとえばめちゃめちゃ眠いとき、ちょっとだけ眠れば落ち着くかもしれない。あるいはガムを噛めば落ち着くかもしれない。タバコを吸えば落ち着くかもしれない。
・わたしたちの行動の少なからずな部分は衝動とか欲求とかいうものによって引き出されているのだけれど、それらの対応関係が常にピタリとしているわけではなくて、ズレてしまっていることがある。ズレてしまう理由を考えると、単に知識が間違っていることもあれば、その延長線上で適切なものを知らないということもあるし、適切なものが難しいから妥協していることもある。ズレたものを求めてしまった結果、達成されたのに釈然としなかったり、自分や他人を傷つけたりしてしまうことがある。
・観念の世界にあるものと、具現化された世界にあるものとはとってもとっても関連している。それは日常においてもそうだし、芸術においては特にそうだ。ゲシュタルト療法の本に書いてあった、心身二元論を否定したエネルギーの多少によるスペクトラムのモデルにはとてもときめいたが、僕の血肉にするにはまだ遠い。
・わたしたちは抽象的なものを扱わねばならない。そしてそのときに、具体的なものを無視するわけにはいかないのだ。心理学を行動科学に含めることを、ぼくは聞き流しちゃあいけないんだ。
1216
ひょっとこ乱舞の芝居を観た。とてもナーバスな芝居だと思った。
そのあと、出演していた俳優さんと、偶然同じ回に観ていた俳優さんと3人で軽くお酒を飲んだ。
2人の俳優さんは日常的なことについて自分が持っている考えをとても感情豊かに話すので、一緒に話していてとても楽しかった。
この2人が組んだらすごい面白い芝居ができるんじゃないか?相性がよさそう。
あとめずらしく作った料理がうまかった。みそ汁。
いろんな食材が集まってそれぞれの個性を発揮するような場合、
全体を調和させるような土台の重要性が非常に高くなるのだと思った。
この場合はベースとなる汁。
そのあと、出演していた俳優さんと、偶然同じ回に観ていた俳優さんと3人で軽くお酒を飲んだ。
2人の俳優さんは日常的なことについて自分が持っている考えをとても感情豊かに話すので、一緒に話していてとても楽しかった。
この2人が組んだらすごい面白い芝居ができるんじゃないか?相性がよさそう。
あとめずらしく作った料理がうまかった。みそ汁。
いろんな食材が集まってそれぞれの個性を発揮するような場合、
全体を調和させるような土台の重要性が非常に高くなるのだと思った。
この場合はベースとなる汁。
1215: 給料日なのに振り込まれていない
■ひょっとこ乱舞
土曜日はなにやら交流させて頂いてる劇団の仕込み手伝いに行って久しぶりに力仕事をする。今日から来週の火曜日水曜日までの間、田園都市線の三軒茶屋という駅の近くの劇場で、「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」というお芝居を打つそうだ。公演特設サイトはこれ。女の子が監禁されたりする話らしい。チラシの煽り文にはそれとは別に、なにやら難しいことが書いてあった。
ひょっとこ乱舞の芝居は7年前ごろから大体欠かさずに観ている。乱舞という名に表されているのかはわからないが、セリフ回しと縦横無尽に駆け回る俳優が、作品全体に巨大な疾走感を産み出しているのは一貫していると思う。俳優さんは劇団員・客演陣含めてほんっとうに魅力的な人ばかりだけれど、ストーリーは僕の好みの作品とそうでないものがある。
宣伝は得意じゃない。僕は木曜日の夜に観に行く予定だ。
■眠気ざまし
仕事の最中に居眠りをしているらしいのが全然マズいので、思いつく限りの防止策を投入する。Mintiaと眠々打破。濃い目のコーヒー。メンソレータムのリップクリーム。噛んで食べる朝ごはん。朝の体操。充分な睡眠時間。就寝前に体を温めておく。そしてちょっと頭がもうろうとしてきたなと思ったら、自分に簡単な作業を与えてやる。
それでだめなら睡眠外来に行こう。
■浮足立つ
繰り返されるパターンはその人のなにかを表している。「どいつもこいつも」と思ったら、それは自分に異変が起きているのではと疑った方がいい。わたしはこの数日で2,3人くらいの人にイライラすることが続いたのだが、そう思うまではすべて相手にまるっきり責任があると思っていた。こんなときに、「なにテンパってんの?」と言われたら、まるっきり図星だからゆえに凄く腹が立つのだろう。
「カウンセリング入門」をロテ職人のセレクトショップで見つけたと前に書いたが、それは勘違いで、仕事中に読んだ雑誌の中のコラムで推薦してあったことに今日気付いた。それにしてもこの本は素晴らしい。今の僕に必要なことがとても凝縮されて書いてある、ような気がしてならない。各章各章が宝物。
■チャレンジングスピリット的な
職場の上司とした雑談の中身が、すごく重要だと思ったけど、うまく書けないので、うまくなく書いておく。
修士出たばかりのペーペーな心理屋がどれだけ仕事をできるかって話。もちろんピンキリ個人差当たり前なのだが、職場の上司はどれだけそいつに仕事を振るべきかって話。それは昨日別の職場で別の上司が話していたこととも微妙に絶妙に絡んでいるのだが、そっちはもっと自分の中で曖昧で、言葉にすらならないウェイウェイアー。失敗を拒絶するのも、失敗を当たり前にするのも、いかん。
土曜日はなにやら交流させて頂いてる劇団の仕込み手伝いに行って久しぶりに力仕事をする。今日から来週の
ひょっとこ乱舞の芝居は7年前ごろから大体欠かさずに観ている。乱舞という名に表されているのかはわからないが、セリフ回しと縦横無尽に駆け回る俳優が、作品全体に巨大な疾走感を産み出しているのは一貫していると思う。俳優さんは劇団員・客演陣含めてほんっとうに魅力的な人ばかりだけれど、ストーリーは僕の好みの作品とそうでないものがある。
宣伝は得意じゃない。僕は木曜日の夜に観に行く予定だ。
■眠気ざまし
仕事の最中に居眠りをしているらしいのが全然マズいので、思いつく限りの防止策を投入する。Mintiaと眠々打破。濃い目のコーヒー。メンソレータムのリップクリーム。噛んで食べる朝ごはん。朝の体操。充分な睡眠時間。就寝前に体を温めておく。そしてちょっと頭がもうろうとしてきたなと思ったら、自分に簡単な作業を与えてやる。
それでだめなら睡眠外来に行こう。
■浮足立つ
繰り返されるパターンはその人のなにかを表している。「どいつもこいつも」と思ったら、それは自分に異変が起きているのではと疑った方がいい。わたしはこの数日で2,3人くらいの人にイライラすることが続いたのだが、そう思うまではすべて相手にまるっきり責任があると思っていた。こんなときに、「なにテンパってんの?」と言われたら、まるっきり図星だからゆえに凄く腹が立つのだろう。
「カウンセリング入門」をロテ職人のセレクトショップで見つけたと前に書いたが、それは勘違いで、仕事中に読んだ雑誌の中のコラムで推薦してあったことに今日気付いた。それにしてもこの本は素晴らしい。今の僕に必要なことがとても凝縮されて書いてある、ような気がしてならない。各章各章が宝物。
■チャレンジングスピリット的な
職場の上司とした雑談の中身が、すごく重要だと思ったけど、うまく書けないので、うまくなく書いておく。
修士出たばかりのペーペーな心理屋がどれだけ仕事をできるかって話。もちろんピンキリ個人差当たり前なのだが、職場の上司はどれだけそいつに仕事を振るべきかって話。それは昨日別の職場で別の上司が話していたこととも微妙に絶妙に絡んでいるのだが、そっちはもっと自分の中で曖昧で、言葉にすらならないウェイウェイアー。失敗を拒絶するのも、失敗を当たり前にするのも、いかん。
1211: 今までのやり方が通用しないポエム
とことん突き詰めて考えたいことが視界にたくさん入ってくる。それを遠くから舐めまわすように見る。上から下から右から左から見る。そのうちそれをひっ捕まえて、あるいはそっと抱えて静かな部屋にこもり、なでさすったりひっぱったりつついたり、裏返したりこねくりまわしたり、口に入れてみたり吐き出したり、写真に撮ってそれを裏からすかしてみたり、ばらばらにしたり組み立て直したりする。
それをしていたら、1日はあっという間に終わっている。現実は1ミリも変わってないのに僕だけがひどく消耗していて、居眠りが酷過ぎる。
だから、別のやりかたを見つけなければならない。
僕が今たぷんと浸かっている現実に僕は適応できてない。僕と世界は調和していない。摩擦が生じて、肌がかさかさ擦り切れる。一歩動くだけで、一言喋るだけで、ごりごりと体力が持っていかれる。うるおいが足りない。
人は自分が手足にしたもので世界を見るし、世界を解釈するし、世界に関わる。手足だと思い込んで実はそうでないものも貪欲に使う。変わり行く現実に対して同じ手足を何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も使うから、それは当たり前になっていく。いる。
道具には、腐る部分と腐らない部分があって、腐る部分には新しい息を吹き込まなければいけないのだい。
眩しい。眩しいなぁ。
つづく
それをしていたら、1日はあっという間に終わっている。現実は1ミリも変わってないのに僕だけがひどく消耗していて、居眠りが酷過ぎる。
だから、別のやりかたを見つけなければならない。
僕が今たぷんと浸かっている現実に僕は適応できてない。僕と世界は調和していない。摩擦が生じて、肌がかさかさ擦り切れる。一歩動くだけで、一言喋るだけで、ごりごりと体力が持っていかれる。うるおいが足りない。
人は自分が手足にしたもので世界を見るし、世界を解釈するし、世界に関わる。手足だと思い込んで実はそうでないものも貪欲に使う。変わり行く現実に対して同じ手足を何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も使うから、それは当たり前になっていく。いる。
道具には、腐る部分と腐らない部分があって、腐る部分には新しい息を吹き込まなければいけないのだい。
眩しい。眩しいなぁ。
つづく