戯言ヲトメツバキ(完)
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1016
職場で使えるPCが無いからというのを建前にして、面接の記録は手書きのメモでつけている。ところが今週の分のメモがまだ書けておらず、もの凄く書くのに抵抗がある。その日のうちにスラスラ書けるときもあれば、今回のように抵抗がひどいときもある。何が要因かはよくわからないが、今週の面接に色々と新しく思うところがあったのが影響しているのかもしれない。しかしいずれにせよ、時間の経過に伴って思い出せることはどんどん減っていくので、先延ばしは未来の自分の首を絞める行為以外の何者でもない。ビデオゲームに牽引される。
水曜と金曜は仕事がないのでのんびりすることが多い。水曜は部屋の模様替えをしたが、今日は1時間くらいかけて実家の近所の公園やら団地やらを散歩した。空は高く雲が漂い、足元には落ち葉が積もっている。箒で掃くジャッジャッという音、臭いと思いきや香ばしかったりもするゴミ収集車がこぼしていく匂い。八百屋に並ぶ芋と野菜と茸ははどれも美味しそう。秋が来たという言葉は今年になって何度か使ったが、これだけ五感を使って感じたのは初めてだ。保育園と幼稚園と小学校の横を通り、ヘチャムクレの子供が成長するにつれ手足がニョキニョキ伸びる様を想像する。
ボールベアリングドラゴンズの芝居を観に東松原に行く。舞台上の引き伸ばされた時間に満ちているものがわからず、前半は困惑しながら見ていたが、後半にさしかかり田岡さんのやりたいことに思い当たった瞬間から面白くなりだした。これは日曜までやっている。そして昔の知り合いに会うと必ず切なくなる。その理由を言葉にすることを、私はとても嫌がっている。それとは関係ないがある劇団のwebについて電話で長話をする。自分のやっていることがそれなりに人の役に立っているとの自負はありながら、これも終ったあとに切なくなる。別れることは死ぬこと。心理的な死は何度も繰り返す。
1015: ライフタイムリスペクト
むっちゃいい声だなこの人。
長く続いている大きな組織に所属するということの意味。
その組織が過去に犯してきた過ちも背負わなきゃならないし、
その組織の大きさゆえに生じる個人のレベルへの手の届かなさについて
常に足掻き続けなければならないんだろう。
内定者メーリスのノリがむちゃくちゃカルくて面食らっているのだが
別になにもかも合わせなきゃならないってこっちゃない。
目先につられて大事なものを忘れたり疎かにしたりするのは嫌だ。
4月から始めた心理面接という名の仕事が、ようやく楽しくなってきた。
半年。どこぞのコラムのタイトルを思い出す。
でも、楽しくなってきたというのはニヤリーイコール負荷が大きくなることで、
これまでと違う形の失敗をしかねないということだからすごく怖い。
毎日とか、毎週とか、毎月とかの単位で時間を作って、
今の自分を見つけてやって、過去の自分を思い出してやって、
ほいでもって未来の自分を想ってやる。
畑で作物を育てるように、自分を育てることを淡々と続ける。
巨人の肩に乗っかって、またその肩に誰かを乗せる。
ちゃんと自分を見てやって、ほいでちょいとずつ、ほいでいつか、
周りの人のこともちゃんと見れるようになりたいなあ。
1013: サラダ語
・PCデータは復旧できるそうだ。とても嬉しい。業者に感謝。
・現金がある時の自分の金遣いの荒さにドン引きする。
・面接は一度上手く行ったと思っても油断したらすぐ駄目だ。
・職場で看護診断の本を読んでいる。中範囲理論にwktk。
・「悪夢のエレベーター」を観たいとちょっとだけ思う。
・試験勉強と季節変化が相まって、頭がどんどん自閉になる。
・体を動かすことを日常に、習慣に落とし込まないとまずい。
・グッチ裕三の声で喋るタイマーを買った。後悔は意外としてない。
・今週は大河内の芝居と範宙遊泳のWSがある。楽しみだ。
・名古屋で買ったお香を使い始めた。ケチるのはやめた。
・それが恋なのかどうなのかは結局分からないが、大事な問題はそこではない。
1011
金曜日はSVを受けたあとのいつもの高揚を資格試験勉強に全部費やしてしまった。土曜日は試験の勉強会で模擬試験を解いた。そのあとその面子で焼肉を食べて終電を逃した。特にめでたいこともないのに焼肉を食べにいくという感覚が自分の中にはなくて驚く。パーティーでもないのに鼻メガネをつけるようなものだ。
けっこう前に上司にその存在を教えてもらっていながら、なかなか行けなかった町田の古書店、「高原書店」にようやく行くことができた。TEACCHのテキストを見つけ、喜んで買ったら4000円。こりゃ金貯まらんわ。
○働き方を説明する言葉
今の仕事について訊ねられたとき、僕は基本的にこんな風に言うことにしている。
「アルバイトを掛け持ちしています。1つは○○県にある○○な子を対象にした学習塾で、もう1つは○○県にある○○な子を対象にした児童福祉施設です。そのほかボランティアで○○な子を対象にした○○活動の手伝いをしています。週3.5勤務のフリーターです。」
この言い方は、巧拙はともかくフラットな言い方で、初対面の相手に対する自己紹介のテンプレートとしてはそんなに悪くないと思っていた。しかし最近、「アルバイト」とか「フリーター」という言葉選びについて、もうちょっとよく考えた方がいいんじゃないかと思うようになってきた。
きっかけは、僕と似たような労働環境にある心理の人たちが、これらの言葉を心理の仕事に対して使うのに抵抗を示していることを知ったからだ。彼らはおそらく、これらの言葉が「正規雇用ではない」という客観的な雇用形態を表す以上に持ちうるニュアンスについて、言ってしまえば「本当にやりたい仕事ではない」とうニュアンスについて抵抗感があるのではないかと思う。それは、心理の仕事に加えてホテルの給仕をやっている方が、どちらもアルバイトであるにも関わらず、ホテルの仕事のみを指して「アルバイト」と呼んでいたことから明白だろう。
仕事というものは、働くというものは色々な意味を内包する。お金を稼ぐという意味だったり、やりたいことをやるという意味だったり、なりたいものになるという意味だったり、社会的ステータスを表すものだったり、アイデンティティの一部だったりする。人によって、自分がやっているそれぞれの仕事に対して背負っているものは異なるのだ。今の僕には「食ってく金を稼ぐ」という意味がほとんど存在しないので、典型的なフリーターとはだいぶ違っている感じがする。多様な働き方が可能になってきたことに応じて、それらに対応する新しい言葉を開発していく必要があるのではなかろうか。
たとえば、えーと、なんだろうね、、。
1009
昨日は僕の所在地(東京~神奈川)は、朝が台風で大変だった。
昼間に空を見上げたときの、青い空までの 「なにもなさ」 は
感覚的にウゴウゴめくものがすさまじく、そのときぼくは心の中、
ヴィスタ!ヴィスタ!ヴィスタァア~~!と叫び続けたのだった。
(そのあと食べた天ぷらうどんの春菊天もすさまじくおいしかった。)
○北川くん元気かな
北川くんがブログで拙速な同化という言葉で呼んでいるものについて。
僕がこの記事を読んで感じるものは、あまり彼の問題意識とはかみ合わないかもしれないな。たとえば僕が気になるのは、彼自身の「速さ」であったり、彼と広田さんとの類似性であったり、関心の所在であったり、ソシュールの「文節」の概念であったりする。
意味について語るというのは、とても難しいことだ。僕は、賢い人が意味があるとか意味がないとかいう言葉を使うときは、相当慎重にならないと、のっぺらぼうになってしまう危険があると思う。
14歳りたーんずの企画とか、青年団の若手を中心に近頃動き続けているきっと大きなプロジェクトについて、僕はその残り香をおっかけることぐらいしかできない。それが、わたしが焦点の定まらないこの目で見据えているものと、どれだけ交わりがあるものなのかについては、縁が合うまではどうにも進まない。
○また難しいこと考え出した
知的障害の思考の制限については、なかなか理解が難しいという印象があるのだが、時間と空間の展望についての狭さ、というものが1つ参考になるらしい。なぜそんなことを持ち出してきたかというと、時間的展望について考えようと思っているからだ。
過去のわたし、今のわたし、未来のわたし、のそれぞれを、今のわたしがどれだけ想うことができるのか。どれだけ混同せずに区別することができるのか。過去のわたしが好きだったものを、今のわたしが好きだとも限らない。そこを混同してしまうことがある。
未来のわたしが好きになるかもしれなくて、今のわたしは好きになるかもしれないという期待を抱いているものがある。未来のわたしができるようになるかもしれなくて、今のわたしは一生懸命練習しているものがある。そういうものを、今のわたしが好きだとかできるだとか思ってしまうことがある。
なりたいものになるために、変化するために、目標としている状態である風を装うことは重要なことだということはわかっている。僕はそれを、発達心理学の授業で習った意図的誤調律の概念で説明できると思っている。しかしそれはそれだ。その意図を忘れてはいけない。先週号の変ゼミのように、自分を完全に騙すことができる人がいるらしい。
一貫性・連続性を持ちながら、絶えず変化していくものとして私を捉えることは、僕はとてもクリティカル・クリティカルなことだと思っている。だけど今の僕はそれがあまりうまくできない。不完全に試したりしては、穴だらけで途方にくれたりする。
これはただの言葉遊び以上のものがあると思うんだよ。