戯言ヲトメツバキ(完)
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職場で使えるPCが無いからというのを建前にして、面接の記録は手書きのメモでつけている。ところが今週の分のメモがまだ書けておらず、もの凄く書くのに抵抗がある。その日のうちにスラスラ書けるときもあれば、今回のように抵抗がひどいときもある。何が要因かはよくわからないが、今週の面接に色々と新しく思うところがあったのが影響しているのかもしれない。しかしいずれにせよ、時間の経過に伴って思い出せることはどんどん減っていくので、先延ばしは未来の自分の首を絞める行為以外の何者でもない。ビデオゲームに牽引される。
水曜と金曜は仕事がないのでのんびりすることが多い。水曜は部屋の模様替えをしたが、今日は1時間くらいかけて実家の近所の公園やら団地やらを散歩した。空は高く雲が漂い、足元には落ち葉が積もっている。箒で掃くジャッジャッという音、臭いと思いきや香ばしかったりもするゴミ収集車がこぼしていく匂い。八百屋に並ぶ芋と野菜と茸ははどれも美味しそう。秋が来たという言葉は今年になって何度か使ったが、これだけ五感を使って感じたのは初めてだ。保育園と幼稚園と小学校の横を通り、ヘチャムクレの子供が成長するにつれ手足がニョキニョキ伸びる様を想像する。
ボールベアリングドラゴンズの芝居を観に東松原に行く。舞台上の引き伸ばされた時間に満ちているものがわからず、前半は困惑しながら見ていたが、後半にさしかかり田岡さんのやりたいことに思い当たった瞬間から面白くなりだした。これは日曜までやっている。そして昔の知り合いに会うと必ず切なくなる。その理由を言葉にすることを、私はとても嫌がっている。それとは関係ないがある劇団のwebについて電話で長話をする。自分のやっていることがそれなりに人の役に立っているとの自負はありながら、これも終ったあとに切なくなる。別れることは死ぬこと。心理的な死は何度も繰り返す。