忍者ブログ

 [PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



| HOME |

 1120: 考えているふり

メッセージを発するときに、「なにを伝えるか」に留意するのはもちろんだが、それと同じくらい、場合によってはそれ以上に、「いかに伝えるか」に留意しなければならないと思う。特に最近話題になっている2つの話、事業仕分けについて科学技術や文化への予算が大幅に削られている話と、心理臨床学会評議員投票について国家資格の是非について候補者間で対立が生じているという話はまさにその典型だと思う。とても複雑な臭いを感じる(直観と現実の対応が極めて希薄だということ)。関心はあるのになにをしたらいいかわからない、わからなさすぎて、とてもうんざりする。というか怖い、怖すぎる。丸腰でサファリパークにいるような気分だ。
だからそういうことからは目をそむけて、目の前の作業だけに没頭したくなる衝動が強く働く。たとえば日常や仕事といった現実はとても具体的で現実的で、順風満帆なんてことはないから常に対応すべき問題がごろごろしている。こういった現実に現実逃避することで、上の方でやっていることを自分と切り離して無関心を装える。たぶんちゃんとわかるまで動こうとしない日和見属性もこの防衛を加速する。大きな問題をちゃんとわかることなんていつになってもできやしないから、実質なにもしないことになる。でもやっぱり付け焼刃は通用しないことが多いと思う。「選挙の経済学」は冒頭だけ読んで返却期限が来てしまったが、ものすごく大事なことを書いてあったと思う。
厄介なのは、現実は現実でそれなりにアップアップなので、上に挙げたような問題を考えることも現実からの現実逃避として用いられうるということ。そして最大限に防衛をすると、あっちこっちにせわしなく関心を移しながら、どれひとつじっくり手をつけることがなく、全体として状況はゆるやかに悪くなっていくという地獄が待っている。自分の処理能力を越えている課題。解けない問題。バカの壁。

だから、そうか、逃避自体は悪いこっちゃなくて、でも逃避したときに元に完全に背中を向けてちゃループに陥るんだな。逃避しつつ元を見る、後ろ向きに逃げるみたいなことか、もしくはしばらく走って振り返るみたいなことができれば、巻き込まれ回避のステップ1から、空いたメモリを使って対策を練るステップ2へと進めるのだろうか。
(蛇足に蛇足を重ねるけど、こういう注意や意識をスイッチさせることを考えると、やっぱり解離が気になってくる。やることがあまりにも容量を越えているので、「解離」と「ホームレス」と「心理測定」について追っかけることは一旦凍結したのだが、結び目はゆるゆるとほどけてくる。なんとかせねば)
PR


| TRACKBACK: | COMMENT:0 | HOME |

COMMENT

コメントする


 

このエントリーのトラックバックURL

これがこのエントリーのトラックバックURLです。

このエントリーへのトラックバック

BACK| HOME |NEXT

プロフィール

HN:sunasand

個人的なメッセージは
”sunasand★livedoor.com”
宛に送ってください。(★を小文字@に変えてください)

カウンター

最新記事

(09/12)
(08/23)
(08/18)
(08/17)
(08/12)

ブログ内検索

アーカイブ

カテゴリー

リンク

アクセス解析