戯言ヲトメツバキ(完)
言葉にならないものを、少しでも言葉にしようとしていました。
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0708
ある側面からして似てるもの同士が、別の側面で似てるとは限らないし、むしろ似ているゆえに対照的になるということが、しばしばある。先に知ったものを好きになったせいで、後に知ったものを好きになりきれないということ。類似性と、順番と、好き嫌い。僕にとっては、小沢健二に対するフリッパーズギターがそうだし、トライセラトップスに対するグレイプバインがそうだし、戯言シリーズに対するみーまーがそうなのだろう。負のプライミング。重要なのは、時間的変数、要は順番とかタイミングとかが、ある種の文脈では当たり前のように捨象されるがゆえに、この力動を捉えることができなくなるとがあるということだ。M-GTAでは面接中に生じる語りの変化を分析することができないと西條先生が書いていたが、似た性質を描写してるのだと思う。この性質って、「類似してるものは類似している」という、時にはそれなりに根拠もあるグランドセオリーに対するパンチの利いた香辛料の役割を果たすのだと思う。
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