戯言ヲトメツバキ（完）

・無事帰れた。24時間営業のマックで始発を待つよりも、家に帰ってやりたいことがあったから。それでも結局それは寝る前に出来ず、僕は床に鼻から突っ伏して雑草のように眠り、朝起きて風呂に入ってから昼にまた寝た。
・土曜日は院の同期の男子の誕生祝いで変則鬼ごっこをやった。僕はその人と１年間であまり仲良くなった気はしてなくて、この鬼ごっこ企画は僕にとってなんというか１つのプレゼンテーションというか、その人に対する「ちょっともっと仲良くなってみませんか？」というプレゼンテーションのつもりがあったのだ。というか、プレゼントか。その試みはある程度成功したような気がしていて、はっきりとは分からないのだけど、というのは、別に仲良くなれたという感じがあるわけではないのだけど、なんとなく、僕のその意図だけはそれなりに伝わったのではないかなという感じがあるのだ。
・そんな一方でこれが女子にどんな機能を持っているのかについても気が引かれる。僕は多分、嫌われるのも仕方ないと思って一連のことをやったのだけれど、嫌われても構わないとは（思ってた時期もあったが）思ってないし、そうなってしまうのは嫌だなと思う。やはり随分と、欲張りに、なっている。すると、自分の力の無さが、悔しくなる。だって、望まなければ、嘆くこともないでしょうに。
・日曜日は夕方から劇団の方とネットについての話をする。他人という視点から俺の部屋を見て、それまで全く無頓着に飾っておいたフィギュアなんぞを慌てて片付ける。これも象徴的なアイテムだ。自分の脳内に取っておいた話を他人に話しながら、概念を共有したり、質問を受けて考えて明細化したり、意見を貰って取り入れて修正したりという作業はとても心地いい。そして可愛らしい。
・１日の終わりにとうとうここ数日やりたかったことをやり遂げる。しかしなんでこんなにもどかしい。怖がって強張ってしまって自由になれない。空想はネガティブ方向に偏っている。あーこれは絶対もっともっと楽しいことなのに！！