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 0914

「僕は日記を追いかける」という芝居を観た。

僕は芝居を観る時のスタンスによって、その芝居の印象が結構変化するようなところがあるので、サークル時代の後輩が作ったこの芝居を、後輩の芝居というスタンスで観るか、普通の芝居というスタンスで観るかはひとつ難しいところであった。(つまりそれは、僕がそういうところで大きく影響されてしまうほど、芝居を観るという行為に未習熟だということだ、とも言える。)
実際のところは、スイッチを入れたり切ったり、フェーダーを真ん中くらいに入れてみていた。
そんでもって感想。

一応ネタばれなので、終演してるけど別記してみる。
続きを書いたときにインデントされるのが気に入らないが、直し方が分からない。


全体的なことを言うと、芝居は面白かった。(ほんとだよ)
手放しで絶賛というわけではないが、そんなことはあまりしないし。
前回公演と比べて、助手でなくて演出をやるという経験の蓄積が如実に反映されているように思える。
十分に準備ができていると、人はこういう風に変化を示すのだね。

話は、自殺してしまった友人を追って縁者にインタビューをする青年と、
その友人の脳内で展開される複数の人格のやり取りを通じて進む。

彼の書く、現代口語のセリフは結構好きだ。うまいと思う。テンポが良い。
しかし記号的なものとか、演出による特殊な会話が挿入されるのが、
その良いテンポを乱してるように見えた。てか僕はあまり好きじゃなかった。
マイクの口論とか、スクラム組んで虐めるのとか、キャッキャウフフとか、
緩急つけてるであろうものが、逆に気持ちいい流れを崩してしまっているというか。
でもこの辺は役者の力量とかにもよるから、難しいところでもあるのだろうけど。

音楽とセリフを同期させるところはけっこう好きだったな。選曲も好きだったのだろう。
最初や最後の方の、暗い照明とオルゴール系の音の組合せは素敵だった。

舞台が狭い割に、役者の移動がぎこちなくなるということもなく。

脚本演出レベルで、北川くんのおもてなし精神が鼻につくことがあった。
「こうしたらいいんだろ?」みたいな意図が見えすぎて逆に萎えるというか。
慇懃無礼の親戚かもしれない。
考え方によっては、その辺をうまくやらないのが彼の愛らしいとこだったりもするのだが。

僕は見ていて、最後まで、なぜ友人が自殺したのかと、なぜ「僕」が友人を追いかけたのか、
その2点が分からないのが気になった。
前者は、「結局他人である僕には友人がなぜ自殺したのかなんてわかりっこない」という
ことであれば分からないままでいいのかもしれないが、もしそうなら、脳内人格を使って
友人の内部をひたすら描くことと相性が悪いような気がした。
後者は超個人的に凄く気になるところであって。
追いかけられる対象がいたら、追いかける主体がいるわけで。
追いかけるという行為は、とっても関係性の強い行為だと僕は思うのだ。

個別の役者の演技というものは、僕はあんまり見ていなくて。
ラストの西尾さんの膨張した顔(誉め言葉です)は、とっても素敵だと思った。
木引のやりがちな役といい、根源的なところで人格構造をフックすることで、
本人的には繋がってるんだけどとっても異常な人間を作り出すというキャラの作り方は、
決して嫌いではないんだけど、ちょっと個人的にウニョウニョしたくなるところがあって。
惜しいというのかな、もう一歩先まで行ってほしいきがする。

あああ、感想なんて書くもんじゃないな。
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