戯言ヲトメツバキ（完）

浮かれポンチになっているのを痛いほど感じる。痛くないのが相当イタい。
新しいことに酔って、自分を見失いかけている状態が続いている。
どうせ戻る気がないのなら、いっそ走り切ってしまおうか。

「ぐるりのこと。」を映画館で観てから数年ぶり、ＤＶＤで２度目に観る。
これはやばい。
興奮して動悸が止まらないや。

日々相談業務に携わっている方や、日々障害児支援に携わっている方の話をたくさん聞く機会に恵まれる。彼女らの話は経験に根ざしていて、あるところから先はどうしても今の僕には見えないようになっている。それをもどかしいと感じるが、それは転じて人生の目標になる。

北海道研修も残すところ３分の１となり、正念場がやってきている。

風呂とリンネルとミスタードーナッツをこよなく愛する東京男児。

貰った言葉を反芻し、自分の中から沸いてくるものを感じながら、言葉に落としていく。
わたしはそのプロセスを進めるのに時間がかかってしまうことが多いから、タイミングを逃してしまうことが多い。
これは甘えなのかもしれないけど、そのテンポを許容してくれる相手や、そのテンポはそのテンポで楽しんでくれる相手と、精神的なものを交換しながらやり取りを続けて、そして重ねていけるのは、なんて贅沢なことなんだろうと思う。

昔書いた記事に貼ったYoutubeのリンク先が削除されているのさえ、なんかいいなと思える。
世には億千万のものや人がいて、ほとんどは過ぎ去ってしまうけれど、たまにしばらく一緒にいられる場合がある。呉越同舟、それを安易に未来に当てはめるのは幽霊のはじまりだが、期待するのは悪いことではないし、そのために動くのは貴い行いだとわたしは強く想う。

・すぐに油断して、わかりやすいパターンに乗っかってしまうので気をつけよう。パターンが悪いのではなく、現実がパターンからずれているかどうかに気を配るのを忘れないということ。自分で自分を見失わなければ、混乱しても、失敗しても、責任は感じられるし、反省のしようがあるので、次に繋がる。

・朝起きたあと、夢の中身を覚えていることはわりとあるのだが、そのまま忘れさせてしまうことが多い。大抵は知り合いが登場してきて、そして人に言えるような内容じゃない。夢日記はなかなか書けない。

・携帯電話のアドレス帳や、頂いた名刺を引いてきて、今まで出会った方々の顔を思い出すという地味な作業が、実は結構重要な意味があるのではないかと思っている。

・鷹の爪の入った酎ハイを「金魚」と称して出している居酒屋に入った。金魚にはなんちょなんちょ思い出がある。なんちょなんちょってなんやねん。

新しいことを試みると、うまく行っても行かなくても心に不安が満ちていく。
そんな時には今までの自分の経験が支えになってくれる。
家族や先輩や長い付き合いの友人は、物理的には離れているけれど、
彼らの生き様や彼らがくれた言葉は、既に僕の一部になっている。

・洗面台がなぜ毛まみれになるのか謎だったが、ドライヤーの時だと判明した。
・演劇は、人間の機能を目的外のために存分に活用したもの、という考え方を思い出した。ある意味で、演劇とは人間のプレゼンなのではないかということ。
・職場にあった療育の本を読んで、自分が今ボランティアでやっていることが、子どもにとって妨害的に作用している可能性を考えた。こういう疑問は、流さず確かめよう。
・最近のちょっとした悩みは、尿道が緩くなっているような気がすること。

とにかく、なんだか混乱しているのは間違いない。
どちらかというと良い意味で？
うまく行きすぎて怖い、というのと似た心境なのかしら。

だから、副作用を潰しつつ、疎かになってるであろう所にアンテナ張って対策する、という作業を、気を抜かず、丁寧にやっていくしかない、のであろう。


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