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 パラグラフ3

「言葉=Function(シニフィエ,レトリック);」

・かたちになる言葉というものを考えるときに、シニフィエ的なものとレトリック的なものの2変数の関数として考える、ということをよくする。この関数は恣意的でかつ複雑だ。

・これは、僕の頭の中にある、人が喋る・紡ぐ言葉というものはこんな構造になっているんじゃないか?という、その構造に基づいている。この構造はとっても不完全なものだが、ある種の現象を説明したり理解するのに役立つことがある。

・ここでシニフィエ的と呼んだものは、その言葉が表す最も基本的な意味内容を指す。辞書的と言ってもいい。言葉からそのシニフィエ的な要素を推定するのは、多くの場合そんなに難しくない。ただし、レトリックの要因によって言葉は形式的にも変形するので、シニフィエがまったく読み取れない場合もある。

・因みに、「シニフィエ」という言葉は言語学の用語から拝借したのだが、僕は言語学をまったく知らないので、言語学本来の使われ方からするとおおいに間違ってる可能性があることをお断りしておく。

・ここでレトリック的と呼んだものは、シニフィエを表すための最低限の言葉に、様々なニュアンスを付け加える元になっているものを指す。言葉の字面自体を変形させることで表れることもあれば、話し言葉ならば言い方に、書き言葉ならば字体や漢字・カナの選択、あるいは顔文字などに表れることもある。

・この構造を仮定した上で、出力としての言葉から逆関数を解き、その言葉の背景にあるシニフィエ的なものや、レトリック的なものを同定しようと試みることがある。あるいは逆に、入力として宣言されたシニフィエとレトリックから、適切な出力である言葉の具体例を探すことがある。

・こういう類の話をまとめて有人のコンテンツにしようと思っている。ここでそういうものを書くのはその試作なのだろう。だから最低限これは書いておきたいというところまで書いて終わりにする。書きたいことというのは、レトリックの役割についてだ。

・レトリックというのは、望むにしろ望まないにしろ、なんらかの形で言葉に表れる。レトリックを排するというのも、ひとつのレトリックに他ならない。だから僕は、「レトリックを操作するときには、なんのためにそれをしているのかを考えて、その状況下での目的に応じて、適切なレトリックを宣言する」という考え方が重要だと思う。

・レトリックの機能は多岐に渡る。言葉に占めるレトリック要因の強さは様々な場面で見ることができる。ざっと挙げても、(1)シニフィエの伝達を促進する、(2)話し手の関心を反映する、(3)相手に与える自分の印象を操作する、(4)話し手と聞き手の関係を表す、などがある。僕がレトリックについて思いを巡らす場合、1番のことばかりを考える癖があるのだが、一般的な世の中の人は、むしろ2番だか3番に大きな比重をおいているように思われる。

・と、とりあえずここまで書いて筆を置こう。

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